八幡宮の社紋(神紋)

とても気持ちのいい青空が広がり、桜の蕾が今にもはち切れそうな陽気が続いてますね。

上を見上げた際に当宮の左三つ巴も目に入りましたので少し神紋についてお話します。

神社でよく見かける紋は「社紋」もしくは「神紋」と言い、その起こりは平安時代に作られた紋(当時は模様のようなもの?)がルーツとされていますが、鎌倉時代には公家や武家の間で数多くの紋が作られ、以来日本の文化に根付いています。

神紋と言えど、家紋がルーツであったり、神様にゆかりのある植物を模した紋を使っている等理由は様々です。徳川家康が主祭神の東照宮や、武田信玄を祀る武田神社なども各出自の家紋を神紋としていますし、学問の神様の菅原道真を祀る天満宮は梅を神紋としています。

さて、八幡宮の神紋もなぜ「左三つ巴」なのか?その理由には前述のように諸説ありますが、八幡宮の主祭神であります応神天皇がお生まれになり、その腕に左三つ巴のようなアザがあった。という説や、弓道で用いる「鞆」という道具を表す絵がこのような紋で「鞆の絵」ということで巴となった。という説。例を挙げたらきりがありませんが、もともと弓の達人であった応神天皇が戦国時代に武士の間で戦神(武神)として全国に祀られたことを考えると先ほどの説がとても八幡様と縁の深いお話だなと感じます。

当宮は戦災で焼失し、戦後復興の中で新しく建て替えられた近代神社建築と言える社殿になりますが、錺金具(かざりかなぐ)やレリーフにも多く神紋が施されています。

こういった日本の文化や伝統などの要素が神社には多く詰まっています。それらをふらっと見に、近くの神社に行って神様にご挨拶するのも勉強になるかもしれません。

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